A HISTORY OF MEN'S FASHION
FARID CHENOUNE /著  Flammarion /刊

題名のとおり、メンズファッションの歴史が時代をおって紹介されている、大変よくできた本。18世紀のフロックコートにはじまり、1990年代までメンズファッションがどのような歴史を辿ってきたか時代時代の象徴的なファッションやアイテムを豊富な資料写真で紹介しながら説明している本で、とても参考になる一冊。女性服に比べて遥かにトレンドの影響をうけにくいのがメンズファッションとはいいつつも、この本でその歴史を辿るとメンズファッションもその時代時代のトレンドに影響をうけながら変化していることがよく判る。これも日本語版を切望する一冊。



Men's Clothing & Fabrics in the 1890s : Price Guide
(Schiffer Book for Collectors)

Schiffer /刊

現代のスーツの原型とも言える「ラウンジスーツ」が出来上がったのが今から約150年前。本書はそんなラウンジスーツの形が一般の紳士の標準服として既に定着していたであろうと思われる、1890年代当時のテーラーやショップのスーツカタログとスワッチ見本をカラーで紹介した一冊。アンティークなタッチのイラストで描かれた当時の広告やカタログイラストがどれも素敵で見ていて飽きさせない。スーツの基本的構成要素が現代まで殆ど変わらないでいることがよく判る。それほどにスーツという紳士服の形態は完成されている、ということを改めて確認できる一冊でもある。




Ties of Distinction (Schiffer Book for Collectors and Designers.)
Christopher Sells /著  Schiffer /刊

英国のネクタイは、そのレジメンタル柄や小紋柄が、それをつけている人物がどのような団体(部隊、学校、大学、倶楽部、等)に所属するかを示すものであるということを実際に柄を紹介しながら説明している本。ヴィンテージショップで手に入れたタイと同じ柄のものがあるかどうか探してみるのも一興かもしれない。



Gentleman―Fashion-紳士へのガイド
ベルンハルト・ラッツェル /著  KONEMANN /刊

身だしなみの手入れから、下着、シャツ、ネクタイ、スーツ、コート、靴、アクセアサリー、フォーマルウエア、ニットウエア、カジュアルウエア、スポーツウエア、ホームウエアと、紳士に必要なほぼ全ての事に関するアドバイスが得られる本。英国スタイルを嗜好される人も、クラシコ・イタリアに夢中な人も、スタイルに関して一家言お持ちの諸氏の恐らく多くの方が持たれている本かと思う。現代において万人が認める「正しい装い」への近道が記された一冊。



Handmade Shoes for Men
Lazlo Vass & Magda Molnar /著  KONEMANN /刊

日本では空前のクラシック・シューズ・ブームとも言ってもいいかのような状況の昨今だが、紳士が履くに足るクラシックで正しい靴はどのような靴なのか。本書はそうしたクラシック・シューズの歴史、素材、製作工程、靴の種類等にわたり、詳しく紹介している。日本語版が待ち遠しい一冊。









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