HUgE 2009年11月号
講談社/刊

このサイトでこの雑誌を紹介すること自体が意外に感じる諸兄もいるかと思う。しかしながらこの2009年11月号だけは購入しておくことをお勧めしたい。この号の特集は「1920〜30年代の伊達男スタイル」。いわゆる20年代30年代をベースとした「モードスタイル」が特集となっているが、特に必見なのはNYのファッションジャーナリスト、ロバート・ブライアンのページ。ヴィンテージのスーツ「しか」着ないという彼のスタイルはまさにリアル30sのスタイル。彼の自宅のインテリアやコレクションも必見。また「Roaring TWENTIES 狂騒の20年代」と題された特集記事は20年代30年代の芸術歴史文化を非常に判り易くまとめてあり、当時の世相を知る上でとても勉強になる、モード誌とは思えない力の入った特集。また「DECADE OF ARTDECO」と題された特集は20年代30年代当時のアールデコのアンティークアイテムを紹介しており、溜息のでるアイテムばかりである。




今ベールを脱ぐ ジェントルマンの極意
寛仁親王/著  小学館/刊

日本における現代のウィンザー公ともいえる寛仁親王。「髭の殿下」として知られる寛仁親王は、洒脱な着こなしでも世に広くしられた存在。本書は親王御本人と、交流の深い服飾評論家・くろすとしゆき氏、虎屋社長・黒川光博氏、金洋服店店主・服部晋氏をお相手に語り合った対談集。親王がアイビーからファッションに目覚めた経緯や、英国留学時代に学んだ着こなしの話など交えながら、「正しい装い」とは何かを語る。一部現代の服飾トレンドに対して「よしゃあいいのにね。」と語る親王の本音トーク等も、読んでいてなかなかに爽快である。


紳士の服装(ワードロープ)
Gentleman's Style Book
林 勝太郎/著  小学館/刊

日本の服飾界において、英国のスタイルと文化を日本に広めた重鎮ともいえる、林勝太郎による著書。コート、スーツ、ジャケット、セーター、シャツ、パンツ、鞄と紳士として取り揃えておきたいほぼひと通りのアイテムをひとつひとつ、その歴史や背景から説明しながら紹介している本書は、読物としても大変面白い一冊で、時代が変わっても間違いのない服装の選択を教えてくれる、そう思わせてくれる一冊。


紳士の粋
板坂 元/著  小学館/刊

服装もさることながら、素敵な紳士になる上で知っておきたい「粋」な事柄。本書は、そうした「粋」に通じるいろいろなことについて紹介している本。自己のスタイルを確立する上で必要なのは、その服装以外の部分でどういった文化や趣味に興味をもつかであり、本書にはそうしたヒントとなる「粋」な文化や趣味が隠されているかもしれない。










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