( 30th October 2006 )


◆ The 30's Style Off Line Meeting ◆



2006年10月21日、当サイト2回目のオフ会を開催した。
今回はその模様を掲載したい。


今回は、前回から人数も増えて総勢9名でお集まりいただいた。






leo氏。
掲示板でも御馴染みの方。
このスタイルのキャリアが長いのみならず、様々なスタイルやアート、文化に造詣の深い方。最近では、より入手しづらくなったヴィンテージ・クロージングの収集に余念がない(?)日々。



Good Wood 氏。
氏は、沖坂氏とはドレーパーズベンチの時代からのかなり古くからのお付き合いの方で、このスタイルのキャリアとしては、私よりも遥かに長く、また服飾や嗜好品、車等多彩な分野に造詣の深い方でである。この方と服や時計、車をはじめ、様々な事に関して「これはアリ、これはナシ」という話をしていると、こちらの感性も磨かれる感覚がする。





帝國喫茶氏。
ハンドルネームといい、スタイルにおける嗜好といい、ご本人の好きな世界観の漂う方。また着こなしにも妥協のない「本物志向」が漂う方である。でも、本人はあくまでもマイペース。サラリと「服なんて、スタイルがどうこうではなく着たいものを好きに着ればいい。」と語る



K氏。
夏に SAVOY dressmaker のスーツを初オーダーされた方。とはいうものの、前回スーツでお会いした際は SAVOY dressmaker のスーツがまるで初めてとは思えないほど板についた着こなしをしていていらっしゃった。スーツに限らず、カジュアルも着こなしのセンスが素晴らしい方。



ぽっぽ氏。
前回に続き、今回も連続参加の方。
今回皆さんの前で SAVOY dressmaker の新たなスーツを着ていただき、モデル役を引き受けていただいた。それにしてもあのサイズが入るとは羨ましい限り。





ライターの名畑政治氏。
時計、靴、をはじめ、男性の嗜好品に関して大変造詣の深いライターの方。最近では贅沢な誌面使いで時計好きのド胆を抜いている「Chronos」で執筆。その「本物を見る目」は、かなり古くから沖坂氏へも注がれており、 Draper's Bench 時代から沖坂氏のプロデュースする紳士服をしばしば誌面で紹介。最近では「Chronos」誌面で SAVOY dressmaker を紹介いただいた。今回はライターならではの視点で様々な話題をご提供いただき、場を盛り上げていただいた。





SAVOY dressmaker 代表、沖坂英樹氏。
1930年代スタイルを嗜好する紳士諸兄から絶大な尊敬の念をもって見られている「Master of 30's Style」。その確固たるスタイルのこだわり、そしてその間に垣間見える彼の「美的感性」は、虜になった顧客を捉えて離さない。



さて、今回ご参加いただいた皆様の装いをご紹介したい。


Good Wood 氏。氏は普段は端正な正統派英国スタイルの雰囲気で颯爽と着こなされることが多いのだが、今回は敢えて如何にも30sな「濃い目の」装いで登場。ジャケット、トラウザーズ、シャツ、タイと全て Draper's Bench のもの。タイは30年代のEsquireのロウレンス・フェロウズの手になるイラストでも登場する「稲妻柄」のものを、貫き型のタイスライダーで留められている。靴はCrockett&Jonesのコンビネーション・シューズをあわせてらっしゃった。



leo氏はヴィンテージのニッカーズ・スーツで登場。シャツ、タイは Draper's Bench 、ダイヤ柄が可愛らしいニットヴェストはヴィンテージのものでメーカー不詳。スエードのセミブローグはエドワードグリーン。ソックスはブラウンとサックスブルーのダイヤ柄の色合わせがとてもチャーミングである。



帝國喫茶氏。 SAVOY dressmaker で誂えたスリーピーススーツ。シャツは銀座ナカヤで誂えたデタッチャブル・カラー、タイはラルフローレンのパープルレーベルのものを、9Kの英国ヴィンテージのカラーピンで留めている。靴は11年来履いているという、ロイドフットウエアのストレートチップ、これに同じく11年ほど前に川崎にあった某テーラーに無理を言って作ってもらったという、シューズスパッツをあわせていらっしゃった。とても英国的かつ正統な着こなしである。

帝國喫茶氏は、ウエストコートに懐中時計を忍ばせていらっしゃった。
1870年製の「Borel & Courvoisier」というもので、銀製のもの、とのこと。



K氏は、洒脱なカジュアルスタイルで登場。シャツ、アスコットはヴィンテージ。APPOLOというヴィンテージショップで購入とのこと。このお店はたしか、昔竹下通りにあった「赤冨士」だったかと思う。ニットはジョン・スメドレー、そしてトラウザーズはコイーバのもの。足元にあわせた靴はCrockett&Jones。スマートで爽やかな印象のカジュアルスタイルは、大いに参考にすべきところである。



ぽっぽ氏。スマートな身体にぴったりとあっている上着は、ユーズドのバトルジャケット。これにCAIDでオーダーしたという、ロングポイントシャツ、首もとにあわせたスカーフはユーズドのもの、トラウザーズは Draper's Bench 、そして足元にあわせた一足は、エドワードグリーン製造による、フォスター&サンのレディ・メイド。チェスナットアンティークに黒のクリームで磨きながら、アンティーク調の雰囲気に仕上げている。



名畑政治氏。スーツは「Chronos」誌上でも紹介された、SAVOY dressmaker でオーダーの一着。シャツはオーダーメイドのロングポイント・カラーシャツ。靴は金沢の「KOKON」でオーダーされたという、スペクテイター・シューズ。ホールカットをベースに、トウとヒールを黒、それ以外の部分をホワイトにしたこの一足、素材はいずれもカールフロイデンベルグのボックス・カーフを使用されたとのこと。特に白い方は、一瞬見た目にはヌバックかと見紛うほどの柔らかそうな質感で、「KOKON」店主の小紺氏が大阪の革問屋から貴重なサンプルとして仕入れたものだそう。コバの部分は、氏が所有する40年代のスペクタイターシューズをベースに、靴職人・高野圭太郎氏の提案であえて白糸で出し縫いをしてもらったとのこと。



私はというとGalleryのコーナーでも紹介している、SAVOY dressmaker 立ち上げの遥か前に沖坂氏に仕立ててもらったオートミールのスリーピース。現在の SAVOY dressmaker よりもまだ手探りの状態の中誂えた「実験的な」一着だったが、私にとっては記念すべき沖坂氏のファースト・オーダー・スーツである。




という訳で、今回のオフ会もあっという間に時間が経ってしまった。実は今回時間が足りなくて皆様の時計を全て収めることができなかったのが心残りであった。次回はもっと時間をとれる場所を探して開催したいと思います。ご参加いただいた方々、どうもありがとうございました。





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