「タキシードを着た小さな紳士」
(5th May 2007)








唐突だが、犬を飼い始めた。犬種は「ボストン・テリア」。ワイフが近所のスポーツクラブからの行き帰りに通りかかるペットショップがあるのだが、そこで出会ってしまいひと目惚れしてしまったというもの。元々はワタクシも動物好き。ワイフの「惚れ込み方」に興味が惹かれ、見てみたらこのボストン・テリアの可愛いこと。ワイフが悩むこと2週間。やはり忘れることができず、我が家に来てもらうこととなった。

3月中旬、初めて出会ったときの画像。
ボゥッ・・。と見つめる、その澄んだ瞳にKOされてしまった。


名前は「ノア」と名付けた。オスである。世界が終わりを迎えても、この子だけはノアの方舟で神様が助けてくれるのではないか、というくらいの可愛さにちなんで(笑)。もう、親バカならぬ飼い主(?)バカである。

こうしたサイトを運営しているワタクシとしては、この犬の歴史が気になり、ちょっと調べてみた。このボストン・テリア、他犬種と違いその起源がはっきりと文書に残されているという貴重な犬種だそう。1880年頃にボストン市で、裕福な人々に雇われていた馬車の御者たちが雇い主たちの飼っていた優秀な犬同士を交配させ、その中でイギリスからアメリカに輸入されたイングリッシュ・テリアとブルドッグを掛け合わせて誕生したのが元々の起源だったらしい。その耳の「シュッ!」としたチャーミングな形も相俟って、この犬種はその後ボストン市で人気に火が着き、名前も発祥地にちなんで「ボストン・テリア」と命名された。
特にわたくしがこの犬種にまつわるエピソードで気に入ってしまったのが、その大きな特徴の黒地に白の斑模様の柄の入り方について。まるでパンダのようなチャーミングな柄なのだが、特にその柄の入り方がきれいで左右対称のものは、「ボストン・カラー」と呼ばれ、それはまるでタキシードを着た紳士のイメージを彷彿させるため、別名「タキシードを着た小さな紳士」とも呼ばれる。
元々イギリスの紳士服であったモーニングコートを改良して作られた「タキシード」。その起こりは1886年、アメリカのロリラード卿によるものと言われている。そして、元々英国から来た犬の血が混ざっている「ボストン・テリア」。奇しくも時期を同じくして誕生した、英国を大きなルーツとするこの二つ。英国のスタイルが好きながらも装いの中に「アメリカのソフィスティケートさ」を求めてしまうワタクシとしても、このエピソードはこの子と出会うのが何かの必然だったのでは?と思わされる。
像は1920年代のアメリカのテーラーのカタログのもの。
ボストン・テリアの祖先と思しき犬が描かれている。


我が家に来たノアちゃんも、耳から目、そして背中から胸にかけて黒く、首と前脚の先は白、というまさしく「ボストン・カラー」の子。まるでタキシードを着て後ろ足はエナメルの靴を、そして前足はさしづめホワイトグラヴをしている往年の紳士のような出で立ち。早く散歩の仕方を憶えて、スーツ姿で連れ添って銀座あたりを闊歩したいものである。その猛烈な甘え方を見ていると遥か先の話になりそうだが(笑)・・。


そしてノアちゃんの目印が頭のスポット。その近くには4枚の頭蓋骨の頂点がしっかりと塞がっていないためにできる「ペコ」といわれる穴がある。成長するにつれ、穴が小さくなることもあるそうですが、チワワなどの小さな犬にはよく見られる。かのフランスはモン サン=ミシェルに修道院を建てたオベール神父(=Saint-Auber)の頭蓋骨には、大天使ミカエルがお告げのために現れた際に頭に指差したためにできた穴が開いているといわれているが、もしかしたらこの子も大天使ミカエル様が私たちに使わした神様の使いなのかもしれない。そんな話にちなんで、彼の正式な名前は「Noah Michael Saint-Aubert」と名付けた。


さて、実はこの子が我が家に来てから既に1ヶ月。
それまでに撮った彼のポートレートの中からいくつかをご紹介しましょう。
我が家に迎えることを決めた日。
お店でご対面、の図。
よろしくお願いします。


初めて我が家に来た日。
犬というより、なんかの生き物といった感じである(笑)。

ひなたぼっこで居眠り、の図。

膝の上でじゃれるのも大好き。

風の匂い、陽の光を浴びてうっとりいい気分。

そのまま昼寝。

黙って見上げる。
目力で「出してちょーだい。」とアピール。


ケージから出しても、膝の上でじゃれるだけ。




まぁ、そんな訳で、本当に言い訳ですが
しばらくはこの子の面倒でサイト更新も滞りがちになると思われます(笑)




≪ 追 伸 ≫
ワタクシのワイフがノアちゃんのブログを掲出しおります。
30sのスタイルは興味ないけど、犬は大好きという方(笑)、
30sも犬も大好きという方も
是非ご覧ください。
http://ameblo.jp/mynabird





← Previous             Topics & Essay Top               Next →



All Contents Copyright (C) 2009 ESKY