(20th November 2005)








かねてから私が30年代のスタイルのスーツの仕立てを個人的にお願いしている沖坂氏。今回氏からダブルブレステッドのスーツを製作してみたとのご連絡があり、拝見させていただくこととなった。SAVOY dressmaker としての活動を開始してから実は今回が初めてとなるダブルブレステッドのサンプルモデルである。画像点数は少ないがこの場にてご紹介したい。


 
正面からの画像とウエストラインの画像。柄は古典的な「Pied-de-Poule」(ピエ・ド・プル=千鳥格子)。カチッとしたショルダーライン、ボリュームのあるラペルに絞り込まれた美しいウエストラインが絶妙である。ストールにエンジのボルサリーノというあわせ方が、沖坂氏らしい、バサラな雰囲気である。


肩の袖付けはしっかりとしたロープド・ショルダーにしてある。ラペルはダブルブレストならではのボリューム感。シングルブレストのラペルほどには鋭角的にせす、やや平坦な角度に収めている。


今回のスーツを拝見させていただいた沖坂氏の自宅兼事務所の一角のコーナー。沖坂氏曰く「なんとなく」飾ってみたというこの一角が妙に気になってしまった。こうした何気ないディスプレイ遊びにも氏のセンスを感じる。





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