(28th March 2006)



一部の顧客の方々には既に本人からお知らせが届いていると思うが、自らのブランド名を“ SAVOY dressmaker ”と命名し、より提供しやすいパターンオーダー用のゲージ見本の製作中の沖坂氏。見本を拝見できる日が待たれるところだが、最近そんな氏から試験的に製作したクラバットを入手させていただいたのでご紹介したい。


Column内Cravatのコーナーでもご紹介しているが、30sのスタイルにおいてクラバットは三つ巻き仕様のつくりや細めの幅といった特徴的なディティールが故に、既製品ではなかなか手に入りづらいもの。そんな愚痴を贔屓にしている沖坂氏にこぼしたところ、何本か作ってみたとのことで、早速拝見させていただいた。

今回入手したのは、この4本。右からピンドット、ソリッド、レジメンタル、そしてペイズリー。いずれも貴重なデッドストック生地で作られたもの。沖坂氏は小規模のロットで、ある程度のクオリティを満たした素材でないと製品にしたくないというスタンスから、今回のクラバットも一般的なマスベースにのるには少ない生地から選択しているので各色数本しか製作できなかったとのこと。


裏生地を広げた画像。
当時のスタイルに則った三つ巻き仕様。
現代のタイのようなコシのない、柔らかな素材による
華奢なつくりがこのスタイルの好事家を喜ばせるに足る出来といえよう。








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