◆知られざるライト建築
ヨドコウ迎賓館(旧山村太左衛門別邸)訪問

(18th March 2005)









2005年3月18日〜19日の間、大阪へ行っていた。その間僅かだが時間が出来たので、以前から見たかった神戸・芦屋にあるヨドコウ迎賓館を訪れた。ここはル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエとならぶ20世紀建築の巨匠のひとり、フランク・ロイド・ライトが設計した建物で、元々は神戸・灘の酒造家である山邑太左衛門の別邸と して1924年(大正13年) 建てられたもの。彼の設計による建築物はアメリカ・NYのグッゲンハイム美術館、「落水荘」の名で有名なカウフマン邸、そして日本ではなんといっても愛知県の明治村に移築・保存されている旧帝国ホテル本館が圧倒的に有名だが、今回訪れたヨドコウ迎賓館は、国内で見ることのできる数少ないライトの設計した「個人邸宅」という意味で非常に貴重なものであると思う。実施設計と監理はライトの弟子である遠藤 新、南 信によって行われた。その後淀川製鋼所のものとなり、1979年に国の重要文化財に指定され、89年より一般公開されている。

 





芦屋の閑静な住宅街の中、傾斜した斜面を沿う坂道を登る小高い丘の上にこの邸宅はある。古き時代の香りを残しながら今見てもモダンな建物は、木々の緑に囲まれた中にひっそりと建っていた。
   敷地に入り、迎賓館エントランスへ向かう道路からの画像。
   木々の木漏れ日の合間から見える旧邸の佇まい。

  


エントランスまわりのアプローチ。
直線で構成されたライトならではの建物。
独特の幾何学柄の意匠が素晴らしい。





2階応接間入り口の画像。


応接間入口からの室内。


応接間奥からの室内の画像。



応接間の室内上部を取り囲むように設けられた、幾何学模様の小窓。

3階廊下。

廊下の窓に設えられた柄が陽光により、美しい影を廊下に落とし、独特の空間を創りだす。



邸内には和室もあった。これは設計当初は予定になかったらしいが、
依頼主の強い意向で設えられたとのこと。右画像は3階から4階への階段部分。
ライトらしい直線の交差による幾何学模様がそこかしこにあしらわれている。



この邸宅のメインともいえる、4階食堂。


直線で構成された意匠による天井や壁、そして暖炉


右億の扉の向こうには厨房が。


こんな空間でディナーを食せたら本当に幸せだろう。



食堂からテラスを望む。



食後テラスに出て心地よい風に吹かれながら芦屋の眺望を眺める。
最高に素晴らしいひとときだったろう。



テラスから本館を眺める。




テラスからの芦屋の眺望。
眼下に芦屋川が見え、遠くには海も。
建物の素晴らしさもさることながら、
この景観の素晴らしさも特筆に値する。




貴重なライトの設計による建築物。
ご興味のある方は、神戸へ行かれた際に是非とも足を運ばれることをお薦めいたしたい。


ヨドコウ迎賓館
◆所在地 : 〒659-0096 兵庫県芦屋市山手町3-10
開館日 : 一般/水・土・日曜日、祝日  団体/水曜日(30名以上)
◆ : 0797-38-1720  
 
◆URL : http://www.yodoko.co.jp/geihinkan/index.html






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