◆おせちもいいけど・・・? (2nd January 2006) |
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私は、仕事があまりにも忙しかったり、トラブル含みの「シンドイ」仕事が続いた後などには、いくつかやりたくなることがある。そのうちのひとつが「美味しいものを思いっきり食べに行く」ということ。昨年は未だかつてないほど仕事に忙殺された年で、そうしたこともあり今年の正月休みはおせちやお雑煮の他に何か美味しいものを食べに行きたい!と思った次第である。そんな訳で今年は正月から早々、「フレンチを食べに行く」ということを実践してみた。 |
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こういうときに行くお店は初めて行くような、多少緊張感を伴うような都心のラグジュアリーな有名店ではなく、何回か自分が行き慣れ、ギャルソンの方とも他愛のない世間話ができる、そんな距離感のお店が望ましい。わたしにとってのそうしたお店は、成城にある(※現在は軽井沢に移転)フランス料理店「オーベルジュ・ド・スズキ」。フランスの片田舎にあるかのような、西洋風の建物のお店は、夜になるとライトアップされた外観がまた良い雰囲気を醸し出している。私はここのフォアグラのソテーが大好きで、いつも行くたびにこれを食することに幸せを感じる。 |
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好物のフォアグラのソテー。 カリッと焦げ目のついた外側にナイフを入れると プルプルっと柔らかい質感の中身が溜まらない。 私はそれまでフォアグラなる料理が好きではなかったのですが ここのフォアグラのソテーを食してフォアグラ料理が好きになった。 |
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さて、物事と言うのは遊びにしても仕事にしても大なり小なり「企画性」が伴うもの。だから、これをやってみたら今イチだったとか、これをやってみたら案外良かった(=当たり)だったとか、やってみた後の印象というのがある。そういう感覚からすると「正月にフレンチ」は当たり、であった。大抵フレンチというとクリスマスとか誕生日といった、どちらかというと「西洋」にあるモチベーションにおいて行くというのが一般的なイメージだが、「正月にフレンチ」というのは、元旦から和食が続く自分の胃袋にも新鮮で、また店のほうもクリスマスのようなちょっとヒステリックな混み方もしておらず、ゆったりと会話と料理を愉しむことができた。クリスマスや誕生日も良いが「正月にフレンチ」、実に良い時間を過ごせます。お勧めです。 |
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<追記> | |
成城のオーベルジュ・ド・スズキは、2005年8月に閉店されたとのこと。その事を知らずに閉店の日が過ぎてしまったのは大変残念で、また御礼の言葉をお伝えできなかったことが少々残念で心残りである。現在は、軽井沢で営業しているとのこと。軽井沢に赴いた際は是非とも足を運んでいただきたい。 |
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