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◆ Classic Vacation at Mauna Lani ◆
(24th September 2006)
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私事だが今年は結婚10周年ということもあり、遅めにとった夏季休暇を利用して久しく行っていなかった想い出の地・ハワイを訪れた。実は私は以前かなりハワイに嵌っていた時期があり、一時期は向こうに移住できないものかなどと真剣に考えることもある程この地に惚れ込んでいた時期もあった。その後妻共々仕事が忙しくなり、気がつけば彼の地に行ったのはもう10年も前となっていた。結婚して10年。就職して16年。決して仕事は嫌いではなく、好きなことを仕事に活かすというスタンスで楽しく、でも猛烈に走ってきたという感がある。決して苦しいことや辛いことばかりではなかったとはいえ、流石に久し振りに南の島でも行って何もかもから逃れて休みたい。そう思ったこともあり、今回はハワイの島々の中でも、その豊かな自然に圧倒された、最も好きなハワイ島に赴き、とにかくぐっすり休もうと思った。
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今回のハワイの逃避行の隠れ家としたのは、以前から一度泊まってみたいと憧れていたハワイ島屈指のリゾート・ホテル、Fairmont Orchid at Mauna Lani(フェアモント・オーキッド・アット・マウナ・ラニ)。ハワイ島では、ワイコロアと並んで屈指のリゾート・エリアとして知られるマウナ・ラニの地に建つ、コロニアルとヨーロッパのエレガンスが調和された、クラシカルなスタイルの素晴らしいホテル。
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ホテル正面から見た海の景色。あまりにも広大な景色ゆえにパノラマ上に収めてみた。ホテルの正面は大きな入江になっており、その先はどこまでも海原、そして青い空が続く。かつてこの地はハワイを統一したカメハメハ大王も散策を楽しんだ王家のリゾート地でもあった。現在のマウナ・ラニの地名は、1930年代から代々この地を所有していたにフランシス・ハイド・イイ・ブラウン家からマウナ・ラニ・リゾートがこの地を買い取り、以降「マウナ・ラニ」と改名された。その語意は「天に届く山々」という意味で、5つの火山に囲まれた土地を敬意を持って呼んだ名だという。やがて1990年にりッツ・チェーンによる豪華リゾート・ホテルが完成し、いくつかの企業の経営を経て現在はフェアモント・ホテル&リゾート傘下のホテルとなっている。風光明媚なこの地に建つホテルは、青い空、紺碧の海、心地よい風という極上のホスピタリティをもって訪れるものを迎えてくれる。
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今回の部屋は静かなゴルフ場に面した、オーシャンビュールーム。
チェック・イン時に、2階上がフェアモント・ゴールドという最上級のフロアに近い、
素晴らしい部屋にアップデートしてくれた。
聞こえてくるのは、波の音、風の音、鳥のさえずりだけ。
今回の「ただ休みたい」というニーズにぴったりの部屋であった。
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ラナイからの眺めをパノラマ風に収めてみた。
海、そして正面のゴルフ場の向こうには、
コハラ・マウンテンがゆったりと、雄雄しく続く景色が広がる。
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海側の夕方の眺め。
夕焼けってこんなに微妙で素敵な色を出すものなのかと思わされた景色。
景色を見て感動するという、人として本来持っていなければいけない
感受性を久しく忘れていたことを改めて思い起こされた。
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上の海側の夕陽の赤紫の光を受けて微妙に染まっていく山側の雲。
山の先はまだ青い空が見えている。
同じ時間でも海側と山側でこんなにも違った表情を見せてくれる。
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更に陽は沈み、あたりには風でこすれる木々の葉音と、波の音だけに。
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早朝5時半頃に目が覚めたときの日が昇る直前の景色。
朱色に染まっていく空には、まだ三日月が。
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ビーチサイドにあるレストランでのディナー前の景色。
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久々の南国の楽園は、青い空、心地よい風、そして真っ青な海と10年前と変わらぬ風情で温かく迎えてくれた。この地を訪れるのも相当に久し振りであるにも関わらず、なぜか「帰ってきた」という安心感に包まれるのは不思議なものである。つくづくこの島の懐の深さを感じる。
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